日々目まぐるしく変化する時の中、いかなる状況であっても流れを正確に汲み取り、時代を掴んでいくアイウェア P i t o t 。
単なる流行り廃りに捉われず、アイウェアという枠組みにおいて”魅せる”に重きを置き、洗練された唯一無二の造形を生み出す。あらゆる事象から着想を得て肉付けられたアイウェアを纏うことで、初めて見えてくる景色があり、それらを愉しみ、それらで魅せることが何よりの醍醐味である。
ピトーは姿かたちを変えながら、各々が紡いできたストーリーに寄り添い、共に舞い上がる。
- Pitot Tube(ピトー管)
流るるものの総圧を測定する装置. 航空機などの速度計測に用いられ、揚力を得るために必要不可欠な要素.
福井・鯖江の眼鏡産業は100年以上の歴史を持ち、伝統ある製法は継承しつつ現代のテクノロジーと調和させ、世界最高品質の眼鏡を製作する。
たった1本のフレームを組み上げるまでに必要なステップは200を超える。主に分業制で成り立っているこの産業では各工程に職人が存在しており、世界屈指の技術力を誇る彼らが緻密に連携を取りながら、これまで培ってきた経験と手腕によって数多の工程の1つ1つに想いが込められ、組み上げられるのだ。
ピトーはフレーム製作を福井・鯖江にこだわり、確かな製造プロセスや厳しい品質チェックを経て、長きに渡り着用しコレクションできるプレミアムなアイウェアを提供する。
ピトーのプラスチックフレームには"セルロースアセテート"と呼ばれる素材が使用されている。
セルロースアセテートは主にコットンリンター(綿花の種の繊維)や木材パルプなどの天然の原材料からなる植物由来繊維であり、非石油系の環境にやさしい素材。
石油系のプラスチックとは異なり、天然由来の素材であるため加工には細心の注意が必要であるものの、透明度が非常に高く、アセテートでしか出せない独特の艶感やしなやかさ、肌馴染みの良さを持つ。そしてこれらを引き出す伝統的な技術力をもってしてアイウェアとして非常に適した素材となり得る。
選び抜かれたデザインと職人の想いある磨きによって表現された温かみが掛け合わさることで、洗練された造形として完成していく。
ピトーのメタルパーツはチタンを採用している。チタンは他の主なメタルフレームの素材と比べて、耐食性や耐久性に非常に優れ、金属アレルギーを引き起こしにくいため人工骨などの医療器具としても使用されている。
一方、チタンはメガネフレームとして加工が困難なことが挙げられる。切削には特殊な工具を用いて、適合されたマシンでのみ加工が可能であり、常に目が離せない上、工具の摩耗が激しく頻繁に交換する手間が必要となってくる。さらにチタン同士を接合するには700°C以上もの熱を要するが、熱せられた一瞬の光加減を見て、接合するパーツによって温度を変えなければならない。
これらの他にも全ての工程を職人の目と手で精査し、乗り越えたのちに1点、1点丁寧に時間をかけて磨かれ、輝きを帯びてゆく。鯖江はチタンを世界で初めてフレームとして製造確立した地である。
自然環境の脅威となる問題は多様で複雑なものであるが、活動を行う上で自然に依存している我々にとって、自然を保全することは重要な課題である。破壊することよりも育むことへの価値を改めて認識し、責任ある取り組みを少しでもしていくことで自然へ還元できるのではないか。
ピトーは総売り上げの一部を環境保全や回復のための資金として支援することで、自然生態系を守り、共生していく一助になることを願っている。